コメント(23年3月27日週)

 

27日お昼以降に更新いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週もよろしくお願いいたします。

 

株トーク

マーケットストラテジスト 坂口隆信

コメント(23年3月20日週)

 

今週の東京株式市場は戻りを試す週、指数も個別と同様、上昇のパフォーマンスに預かれると考えている。

 

17日のNY株式市場は下落、シリコンバレー銀の親会社が破綻という報道を受け、金融株が再び売りこまれた。

シリコンバレー銀の公募増資発表以降、不安定の渦に巻き込まれた世界の株式市場、ボラティリティの大きい状況が続いている。

 

しかしながら、金融不安の震源地となったNY株式市場は、週足ベースでみるとダウ工業株指数は小幅安、S&P500とナスダック総合指数は先週末比で上昇している。

特に、ナスダック100指数の終値は先週の高値を上回って終了、チャートで言うなら週足・一目均衡表の雲の下限を捉えようかという終わり方だ。

したがって、この勢いは20日週の東京株式市場にポジティブな動きをもたらすとみており、特にハイテク株や情報通信関連のパフォーマンスに期待している。

 

今週のヤマ場は22日(23日未明)に発表するFOMC(米国連邦公開市場委員会)の結果と言われているが、波乱を引き起こす手掛かりにならず、上昇を促すキッカケになるかもしれない。

0.25%利上げは想定済み、据え置きの確率も上昇し、ハードランディングはないとの見方を強めており、先取りした動きがナスダックに色濃く反映されている。

 

ナスダック両指数は5連勝とはいかなかったが、BIGTECHが主導権を握って動意づいており、金融株の不安定さを他所に戻り歩調を辿り続けたまま週末の取引を終了している。

先週末の東京でも、物色の矛先と言わんばかりに情報通信関連へ矛先を向け、ストップ高する銘柄も相次いだ。

 

金利上昇リスクのない東京、先週末のグロース市場指数の上昇率は3.66%、これを買い戻しという言葉で括るのではなく、先高感強めるというキーワードが似合っている。

週明けの日経平均株価指数は下落スタートかもしれないが、クレディ・スイスに買収報道、米ファーストリパブリックには第三者割当増資の報道が引け後に流れている。

WeekendWallstreetはこう着状態だが、ビットコインは350万円台を推移、株式市場よりもパフォーマンスは良い。

 

個人的には生成AIバブルな相場が発生する可能性を心に秘めて、3月末の相場に着目していきたい。

3月の権利取りも意識されやすい週、そう考えれば、幅広い銘柄に買いが入りやすい地合いが発生することもあるとみており、週末は良い形でクロージングベルを聞くことになるだろう。

 

今の株式市場はスピード感満載で懸念材料も好材料も織り込みに行く傾向がある。

楽観過ぎてもいけないが、気が付けば持たざるリスクで取り残されないようにすることが大事な週になるイメージを持つくらい、強気なスタンスを持ってほしい。

 

悪い週末にはならない、そう信じている。 

 

今週もよろしくお願いいたします。

 

株トーク

マーケットストラテジスト 坂口隆信